靴底に穴があいてしまった靴は修理出来るのか?

今日は昨日の天気と違い青空が綺麗な爽やかな日でしたね。

10月は雨の日が多かったのでこれからは晴れの日が続いて欲しいです。

本日ご紹介する靴修理は靴底に穴が空いてしまった場合の修理のご紹介です。

最近の靴は軽くて履き心地が柔らかい靴底がお客様に好まれています。

靴底に軽くて柔らかい素材を使用しますとどうしても耐久性が犠牲になってしまい、下の写真のような状態になることも。

画像の説明

靴底が磨り減ってなくなり、中底も破れて穴が空いている状態です。

ここまで見事に穴が空いてしまうと修理ではどうしようもないのでは?と考えてしまいます。

正直簡単な修理ではありませんがお時間を頂き丁寧に作業する事で修理する事が出来ますのでご安心下さい。

靴底に穴が空く原因とデメリット

靴底に穴が空いてしまう原因は靴底に使用されている材質により様々なのですがライフスタイルに原因があるように思います。

ライフスタイルに原因?どうしてと思われたでしょう。

それは電車やバスなど交通網が整備されたところでは家から駅まで、そして駅から仕事場まで移動するのに意外ですが結構歩いているのです。

それも靴底に厚さがあまりないビジネスシューズで歩かれますので、穴が空いてしまう事もしばしば。

靴底が消耗するのはそれだけ仕事を一生懸命している事なのですが、靴底が薄くなってしまうと困った事も増えてきます。

靴底が薄くなり穴が空いてしまったりするデメリットは

  • 靴底が滑りやすくなり雨の日など滑りやすくなる
  • 靴底のクッションがなくなり足の裏に直接地面からの衝撃を受ける事になり、足の裏が痛くなったりする。
  • 雨が靴の中に染みこんでくるので不衛生

特にこれから寒くなる季節に雨が靴に染みこんできて足が冷たい思いをするのは避けたいところです。

靴底に穴が空いてしまった場合の修理方法

靴底に穴が空いてしまった場合の修理方法は二通りあります。

□一つ目は靴底を全交換するオールソールという修理方法

□二つ目は靴底の地面と接地する部分だけを補強する方法

費用対効果の面からお客様は二つ目の靴底の地面と接地する部分だけの補強を選択する方が多いですね。

それでは靴底がどのように修理がされるのか見ていきましょう。

靴底に穴が空いた場合の修理の流れ

靴底に穴が空いてしまった場合の修理方法を順をおって解説いたします。

□Step1
靴底に穴が空いてしまった部分に靴底と同じような材質をはめ込みます。

画像の説明

穴の大きさと同じ大きさのパッチを作製して穴を塞ぎます。
この穴を塞ぐ作業は丁寧にやらないと履き心地に影響しますので時間をかけて作業します。

□Step2
つま先の部分をチェック

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靴底に穴が空いている時はつま先も大分消耗しているのが予想されますのでしっかりチェックします。

予想通りつま先の部分もかなり消耗している状態でした。

□Step3
つま先の磨り減った部分を補充します。

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□Step4

先ほど靴底の穴を塞いだパッチを靴底に馴染ませます。

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ここまでの行程で靴底の磨り減った部分が全て補充されました。

□Step5

靴底にラバーのシートを貼って耐久性と滑り止めの機能をもたせます。

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今回選んだ靴底に貼るラバーのシートはビブラム社製の製品です。

耐久性に優れた製品ですので靴底に穴が空いてしまうのを防いでくれます。

雨の日に滑りにくいように横ラインの溝が入っているのも嬉しいですね。

かなり磨り減っていたつま先も綺麗になりました。

画像の説明

つま先がしっかり修理してあると靴を磨き上げた時の仕上がりがとても綺麗です。

修理内容まとめ

修理箇所修理内容
靴底の穴穴の大きさに合わせたパッチで塞ぐ
つま先の磨り減り磨り減った部分をラバーで補充
靴底を補強耐久性と滑り止めを兼ね備えたビブラムソールで補強
ワンポイントアドバイス

お仕事で履かれる靴は靴底の消耗が激しいです。

靴底の修理は状態により修理に要する日数が数週間かかる事も。

そうならないように靴を履かれる前に事前に補強しておく事が出来ます。

薄いラバーのシートを靴底に貼っておくことで靴底の消耗を予防する事が出来ます。

薄いラバーのシートが磨り減ってきたら、再度ラバーのシートを貼り替えるだけ。

一度お試し下さいませ。

靴を大切に長持ちさせる方法、靴のメンテナンス方法など疑問に思っている事がありましたらスタッフまでお気軽にご相談下さいませ。