紳士靴つま先修理
自分ではなかなか気がつかないけど他人からは結構見られるつま先。
普段はあまり意識しないところですが実はヒールの次に磨り減りやすい箇所です。
つま先が磨り減ってきて靴底が剥がれてめくれているとちょっとした段差につまずいたり、雨がつま先から染みこんできたりしてあまり気分の良いものではありません。
段差でつまずいてしまいますと転倒の危険もありますのでそうなる前にメンテナンスしておきたいものです。
つま先の磨り減りは靴を駄目にしてしまう原因のNo1です。
普段あまり意識する事のないつま先の磨り減りですが、アッパーを地面との接触から守る大切な部分なんです。
人が歩行する時の靴の動きは
カカトから着地し
↓
靴底で地面をとらえて
↓
つま先でけりあげる
この一連の動きを繰り返して歩行しております。
この一連の動きの中でつま先で地面をけりあげる動作があるのですが、この動作を繰り返す時に靴底のつま先部分はアッパーが地面と直に接触するのを防いでおります。
ですがつま先の磨り減りをそのままにしておきますと地面をけりあげる力を抑える事が出来なくなり、靴底のつま先部分がいつの間にか無くなってしまいます。
アッパーのつま先部分を保護する役割のある部分が無くなってしまいますのでつま先は直に地面と接触する事になり、擦れて穴が空いてしまいます。
修理も大変難しくお気に入りの靴を諦めてしまう事になってしまいます。
紳士靴つま先修理の流れ
□Step1 最初につま先にどの程度ダメージがあるのか確認します。
靴底のつま先部分が磨り減って薄くなり剥がれてきております。
□Step2磨り減って薄くなってしまったつま先の部分にゴムを当てます。
ゴムを当て靴底のつま先部分を復元します。
仕上がりを左右するところですので丁寧に作業します。
□Step3復元した部分にビブラムソールを貼って仕上げました。
つま先の磨り減り範囲が広かった為にビブラムソールで靴底全体を修理しました。
磨り減りの範囲が狭い時にはつま先部分だけ修理する事も出来ます。
つま先修理のメリット
アッパーのつま先部分を痛めてしまう事を予防出来ます。
つま先が剥がれてきてつまずきやすくなったり、雨が染みてくるトラブルを予防出来ます。
つま先は靴の顔です。しっかりとつま先をメンテナンスしておく事で靴の雰囲気が損なわれません。
まとめ
- つま先はカカトの次に磨り減りやすい箇所です。
- つま先の磨り減りは雨が染みこんでくる原因になります。
- つま先が磨り減り靴底が剥がれてくるとつまずきの原因にもなります。
- つま先はアッパーが地面と擦れないようにする大切なパーツです。
- つま先の磨り減りはゴムを当てながら丁寧に作業する事で綺麗に仕上がります。
つま先の磨り減りは修理するタイミングが見分け難いところですのでカカトを修理する時にご一緒にメンテナンスする事をお勧め致します。