磨り減って穴が空いたカカト修理と靴底補強

昨日は台風一過で少し蒸し暑い感じがしましたが今日は過ごしやすい日でしたね。

秋の季節はお洒落が楽しめるので履き物も黒以外のカラーの靴を履く事が増えると思います。

本日はダークブラウンのストレートチップの修理をご紹介いたします。

画像の説明

ネイビーのスーツやグレーのスーツに合わせやすい定番の靴の色です。

そんなお洒落に見える靴だからこそ靴底のメンテナンスもきちんとしておきたいものです。

ですが毎日忙しいビジネスマンの方々は靴のケアまで時間をなかなか使えない方が大半です。

メンテナンスしないまま靴を履き続けてふと気がついたら下の写真のように靴底にかなりダメージのある状態になっていたなんてことも・・・

画像の説明

画像の説明

ヒールに穴が空き小石が挟まりやすい状態です。

かかとが地面に着地する時に滑らないようにする役目のあるゴムの表面積が少なくなっていますので大変滑りやすい状態です。

靴が滑るのが気になって歩く時の姿勢が悪くなっている事もあります。

姿勢が悪くなると体に負担がかかるようになりますので靴のメンテナンスはとても重要です。

でもここまで磨り減ってしまった靴は、はたして修理する事で履けるようになるのでしょうか?

大丈夫です。安心して修理をお任せください。

磨り減りすぎたヒールは修理出来るのか?

通常どのような靴でもヒールの磨り減りが6mmから7mmくらいでしたら良いコンディションで修理が出来ます。

履きすぎてヒールの磨り減りが深い場合は良いコンディションで修理する事は可能なのでしょか?

磨り減りすぎてしまったヒールは

  • 磨り減った部分に革もしくはゴムを補充してヒールの高さを元に戻す方法
  • 磨り減った部分までヒールを削り落として20mm程の厚さの修理材を使用して修理する方法

の二通りの方法があります。

今回のケースではゴムを補充して修理する方法を選択します。

ゴムを補充する方法で修理する事で履き心地をあまり変化させずに修理出来るメリットがあります。

画像の説明

磨り減りすぎてしまった部分に素材を補充してヒールの高さを戻します。

その後、トップリフトを取り付ける事でヒールの修理は完了です。

画像の説明

画像の説明

画像の説明

取り付けたトップリフトは当店で一番耐久性のある商品です。

とっても長持ちしますよ。

ヒールに補充した部分は目立たないように自然に仕上げる事が出来ます。

画像の説明

きちんとメンテナンスされたヒールを履くと後ろ姿に自信がつきますよ。

それでは次に靴底の修理をします。

靴底を補強する理由とは

まずは靴底を修理する前の状態です。

画像の説明

靴底の溝がところどころ無くなっているだけで特に修理する必要性がないように感じます。

ですが実は靴底の溝が消えている部分は靴底の厚さがおよそ2/3くらいになっている状態なんです。

靴底が薄くなったまま履き続ける事で

  • 歩行時地面からの衝撃が直に伝わりやすくなり足の裏が痛くなりやすい。
  • 靴底の真ん中が薄くなると中底の中心部分も沈み込んでくるので足の裏の横アーチを維持しにくくなり疲れやすくなりやすい。

等のデメリットがあります。

靴底に穴が空いてしまってから修理するのではなくタイミングとしてはヒールを修理するときにご一緒に靴底の補強をおすすめします。

靴の修理屋さんにヒールの修理をお願いすると靴底の修理も一緒に修理を勧められるのは上記の理由からなんです。

修理した靴は快適にはき続けて頂きたいですから。

修理方法は靴底にラバーのシートをお貼りします。

画像の説明

コバの部分も補強したラバーのシートが自然に馴染むように仕上げます。

画像の説明

滑り止め加工の施されたラバーのシートですのでしっかり路面をグリップするようになり歩きやすくなります。

修理内容まとめ

修理箇所修理内容
ヒール補充磨り減りが深い部分をラバーの素材で補充
ヒール摩耗に強く磨り減りにくいトップリフトで修理
靴底(ソール)横ラインの滑り止め加工されたラバーのシートで補強

もう修理出来ないかも・・・
でも履けるようになったら嬉しいな。

そのような靴がありましたらお気軽に一度ご相談下さいませ。